2019-11-02
ケラチンタンパク質
髪の毛の主成分は
ケラチンという タンパク質からできています。
ケラチンタンパク質は
角化した 角質タンパク質です。
ケラチンの特徴としては
構成するアミノ酸のうち シスチンが多いことです。
シスチンというのは システインという
アミノ酸が酸化されてできるアミノ酸です。
表皮も 髪の毛も システインの状態で
だんだん 押し上げられて出てくる時に
酸素の影響を受けて 酸化していくことによって
シスチンに変わっていきます。
そうすることで 構造が変わって
主鎖と呼ばれている アミノ酸の縦のつながりだけでなく
側鎖と呼ばれる 横のつながりもしっかりとでき
丈夫な硬いタンパク質へと変わっていきます。
このようにして 皮膚 髪の毛が変化して
硬くなっていくことを 角化といいます。
角化することによって ケラチンの完成です。
出来上がった髪の毛は
アミノ酸が 縦にも 横にもつながった
しっかりした分子構造になっています。
結合
アミノ酸が 螺旋状につながった
1本の鎖を ポリペプチド主鎖といい
シスチンの様に 主鎖と主鎖をつなぐ結合を側鎖といい
髪の毛のケラチンの側鎖には
電気的にプラスとマイナスの性質を持ったアミノ酸が引き合う塩結合という側鎖
水素と酸素の親和力で引き合う水素結合という側鎖
その側鎖が無数にでき 形が変わりにくい弾力のある繊維になり
タンパク質としては すごい丈夫で腐りにくくなる。
可塑性
形が変わりやすい性質を可塑性といいますが
髪の毛には 可塑性が無いために
形を変えようとした時には
一度 可塑性を持たせてあげるてから
また 元の形に戻すということで形を変えます。
この可塑性の特徴を使っているのが
パーマ コテで巻いたりとして
髪の毛の形を変えることです。
関連記事